ChatGPTの出現により日記ブログの価値が上がるのではないか

どうも、とある社長です。

寝る直前に自分のブログ記事がインデックス登録されているかを確認するためにGoogle検索をしました。

無事に検索結果に表示され、インデックス登録されていることが確認できましたが、一つ上の記事に昔の知人の会社の記事を発見。

かたや有望な起業家になり、かたやPV0か1かで一喜一憂する会社も設立できてないのにブログで社長とか名乗る無職オジサン。

なんだか眠れなくなったので眠れる音楽を探そうとYouTubeを開きます。

表示された動画

普段YouTubeを見ないiPadで開いたので、トップページには馴染みのないラインナップが表示されます。

その中で2つの動画が目を引きました。

1つ目はアラフィフのオジサンが給料日に唐揚げなんかを作って酒を飲む動画。

2つ目は予備校の浪人生のVlog。

どちらも文字の説明だけでは再生数の少なそうな内容です。

が、

なんと1つ目の動画は268万回再生、2つ目の動画も58万回再生とかなりの再生数です。

動画を見てみると、1つ目の動画はクセになるようなBGMとナレーションで、料理も美味しそう、そして何よりオジサンの人柄が伝わってきて前向きな気持ちになれる動画です。

ちなみにコメントが4,000件以上ついてましたが、途中まで表示されたコメントを見る限り全部にイイネしてコメントを返してました。凄い。

2つ目の動画も、浪人生の心情や状況がリアルに描かれており、女の子のイラストとVOICEVOXでテンポ良く、ずっと見ていられます。難関大志望なだけあって文章も上手で引き込まれます。

日記ブログは意味がない説

ブログを始めるにあたり散々調べた中でよく目にした意見があります。

それは、日記ブログは意味がない、つまらない、誰も読まない、興味なんて持たれない、という散々なもの。

確かにいわゆるSEO的な観点からは日記ブログは評価されにくいですし、アフィリエイトとしても収益を上げにくいことは事実だと思います。

しかし僕はどこの誰かが書いたかもわからない日記を読むのが好きです。

しっかりとSEO対策がなされ上位表示された記事は確かにマニュアルとしては役に立つこともありますが、個性もなく心は動かされません。

ChatGPTの出現

昨年の秋に彗星のごとく現れたChatGPT。

日本語で質問や指示をすると、まるで人間が答えるように自然な対話形式でAIが回答してくれます。

しかもこれまでのAIはどう見ても機械が回答しているような違和感のあるものでしたが、ChatGPTは人間と区別がつかないどころか、人間よりも精度の高い回答です。

Googleは以下の使命を掲げています。

「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。」

SEO評価の根幹をなす考えで、SEO対策がバッチリの記事もこの考えをベースに作りこまれていますが、それはまさにAIが得意とする分野です。

しかもAIは聞き方や条件を変えるだけで角度を変えた回答も自由自在なので、そういったSEOバッチリ記事の上位互換です。

つまりChatGPTによって、データ収集や解説系の悩みは解決してしまうので、SEO対策バッチリ系のマニュアル的な記事の需要は大きく低下するのではないかと感じています。

物質的にも豊かになり利便性も益々高まった時代に

しかしAIにも大きな欠点があります。

AIには回答が正確ではない可能性があるとか最新の情報が含まれていないという課題もありますが、何より面白味がありません。

好奇心を刺激されること、ワクワクすること、何だか心地よい気分になったり前向きな気分になることに、役に立つかどうかや情報が網羅的で理路整然としていることはどこまで必要でしょうか。

先に紹介したアラフィフのオジサンが給料日に飯を作って酒を飲む動画も、予備校の浪人生のVlogも、SEO評価の世界とは無縁の内容ですが、ガッチリと視聴者の心を掴んでいます。

便利なモノや情報は十分揃った今の時代では、一見意味のないことや特に役に立つわけでもないものの価値が逆に上がっていくのではないかと感じます。

もっと言うと、これまで無駄と見なされていたものや余白の中に価値が見出されるのではないかと思います。

テレビとYouTube

旅行に関する番組がテレビとYouTubeである場合、テレビはあまり見る気になれず、YouTubeを見ます。

理由は、テレビの場合はどうしてもハイライトの部分ばかり放送されるので、ガチャガチャとうるさく、切り替えがせわしなく、旅行気分に浸ることができないためです。

その点YouTubeは、特に素人に近ければ近いほど、何も起きない余白の部分がゆったりと流されることが多いです。

例として旅行を挙げましたが、釣りの動画でも、料理の動画でも、人工的に作られたガチャガチャがない自然体に近い動画を見たくなります。

実際にそういった動画の再生数は多いので、需要も大きいことが分かります。

スポットでも何でもない普通の道や自然の風景、音、テレビではカットされるような部分こそ風情を感じるのではないでしょうか。

日記ブログの価値は

日記ブログはテレビとは正反対のものかもしれません。

ハイライトなどなく、無加工の情景や感情がありのままに描かれます。

自分とは何の関係もない知らない街のラーメン屋とか裏路地とか公園とか、それらに対しての感想とか。

確かに何の意味があるのかと言われると何の意味があるのかは分かりませんが、そんな記事が読みたくなります。

特に深夜徘徊系の記事の雰囲気は最高です。

これからは遊びが仕事になるとも言われていますが、ロジックや正しさとかそういうものとは無関係の、人の感情や、人そのものの価値が高まっていくのではないでしょうか。

日記ブログもまさにその一つです。

個性あふれる視点、個性があふれなくても滲み出る人柄、斬新な発想、ついつい笑ってしまうくだらないこと、なんだかホッとする誰かの日常、これらはAIにはできないことです。

そしてブログの利点としては、そのデザインにも個性が現れます。

そして過去記事も個性を構成します。現在表示されている記事だけではなく、積みあがった様々な記事がそのブログの個性となるので、質問や指示に対する回答だけを表示するAIでは真似のできない部分です。

これからは、マニュアル的な記事の需要が減る一方で、人間臭さをダイレクトに感じる日記ブログの価値が高まっていくのではないかと思います。

SNSでは本当か嘘かはおいておいても盛り盛りのヒトやエピソードで溢れかえる中で、何でもない他人の日常や考えや感情が最高のコンテンツになるのではないでしょうか。

(余談)これからのGoogle検索に期待すること

今のGoogle検索は一つの検索バーしかありませんが、これからはもう一つ検索バーを追加して欲しいです。

もう一つの検索結果では、かつてネットに溢れていたような怪しい個人ブログなどをバンバン表示するような、ノスタルジーで情緒的なアルゴリズムで動きます。こんなのどうでしょうか。

まとめ

脂っこいものばかり食べた後はさっぱりしたものが食べたくなります。

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