ふと気づいたら何者にもなれずに30代後半になっていたオジサンが何者かを語る

どうも、とある社長です。

昨今では投資と言えば株式投資がイメージされることが多いかと思いますが、僕はこれまでひたすら自己投資に時間とお金をつぎ込んできました。

日々一生懸命に仕事や自己研鑽に取組み、これまで多くの刺激的な仕事をすることができましたが、ふと気づいたら何者にもなっていない30代後半のオジサンになっていました。

つい先月ブログを始める前まではSNSの類も一切やっていなかったのでSNS疲れとは無縁でした。しかし、いざブログやSNSを始めてみると確かにいわゆるインフルエンサーみたいな人たちは眩しくて、これは確かにSNS疲れも無理はないかも…と感じました。僕がPV1か0かで一喜一憂している間に、PVや登録者が数万とか数十万の話をしてますからね。

そこで今回は誰もが一度くらいは考えたことがあるのではないかという「もう○○歳になったけど、自分はまだ何者にもなれてない。」というテーマについてまとめてみます。

目次

何者かになるタイミングの話

プロゲーマー梅原大吾選手

何者かになるタイミングの話をするにあたって、個人的にまず思い浮かぶのが日本を代表するプロゲーマーの梅原大吾選手の著書『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』の、「機が熟すのを待つ」という節に書かれている以下の内容です。

 ただし僕は、世の中に出るべくして出ることができないのなら、むしろ出るべきではないと考えている。それは、努力していない人間が成功するのはおかしいと言っているのではなく、出るべくして出ていない人は、いずれ大きな壁に突き当たるだろうと思うからだ。
 これはゲームの世界でも言えることだ。
 本当は勝てる力がないのに、強いと思われたいから大会で背伸びをする。その結果、なんとか勝てたとしても、その強さを維持することはできない。
 実力が備わっていないのに注目されるのは不幸だと思う。下手に注目されるよりも、機が熟すのを待つべきではないだろうか。世に出られないことへの我慢も、憤りも、本人の実力を磨くための苦い良薬になっているはずだ。
 僕はいま、ちょっと遅めに世の中に出るくらいがちょうどいいのではないかとさえ思っている。「アイツは力があるのに、なかなか認められない」と噂される人の方が、いざ表舞台に出たときに堂々と戦える。「どうぞ向かってきてください」という心の準備ができている。つまり、自信を持って勝負することができるからだ。
 それに、実力に見合った出方をしないと、たいていの人は勘違いを起こしてしまう。満足して天狗になってしまうのだ。その一方、潜伏期間が長い人は出てきたときの爆発力があるし、苦労しているぶん簡単には自分を見失わない。気持ちの持ち様も含めて、実力が備わっていて、常に感謝と努力を忘れない。
 いつか必ず訪れる、その日を信じて待つこと、そして目的と目標を明確に分けて、日々の生活・成長に少しずつの幸せを見つけること。そのようにいられる今日の生活を、僕は1日1日噛み締めるように生きている。

『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』

僕はこの本を10年くらい前に読み、当時20代でしたがもの凄く腹落ちしました。今でもこの一節は強く印象に残っています。

少し梅原選手について補足すると、梅原選手は伝説的なゲーマーです

これ以上はあんまり上手く説明できそうにないので、とりあえずこの動画。

百聞は一見に如かず。この歓声、いかがでしょうか。

これは2004年に行われたEVOという格闘ゲームの世界大会の準決勝の試合ですが、「背水の逆転劇」として語り草になっています。

世界大会という大舞台の、あとほんの少しでもダメージを受けたら試合が終わってしまうという瀬戸際で、とんでもなく難易度の高いことをして奇跡的な逆転を成し遂げたものです。

その後2008年からストリートファイターIV(ストIV)がアーケードゲームで稼働し、僕も地元の友人達とプレーしていました。

ストIV専用のカードを登録すると、オンライン上にリアルタイムでプレイヤーのランキングや対戦相手、どこのゲーセンで対戦して、何連勝中なのかも表示される仕様になっていました。

梅原選手は常にトップランクで、100連勝なんかも当たり前、まさしく雲の上の存在でした。

地元の友達はみんなストIVにハマっていました。ある日たまたま大学帰りに梅原選手が近くのゲーセンでプレーしていることが分かり、これはチャンスだと思い対戦しに行きました。対戦すると梅原選手の試合結果に僕のプレイヤー名が表示されるため、対戦後すぐに地元の友人達から連絡が殺到するような状況でした。

そしてその日の夜は近所のファミレスに集まり梅原選手との対戦を武勇伝のように語り、朝まで盛り上がってました。

そんな梅原選手ですが、僕がこれまで焦ることなく、気が散ることなく目の前のことに集中して取り組むことができたのは、この本に出会えたことも大きいです。

スティーブ・ジョブズ氏

これは非常に有名な話である一方で、恥ずかしながら自分はつい最近、起業すると決めてから知ったのですが、Appleの共同創業者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏が2005年のスタンフォード大学のスピーチで語った「Connecting the dots」と「Stay Hungry. Stay Foolish.」について。

これは、一見すると関連性のないジョブズ氏の人生における様々な事柄(dots)が、美しいフォントをもつマッキントッシュコンピュータの開発や「トイストーリー」のピクサーの設立、Apple復活のカギとなる役割を果たすことに繋がったという話です。

実際のスピーチの動画はこちら。

この「Connecting the dots」と「Stay Hungry. Stay Foolish.」については堀江貴文氏(ホリエモン)が以下の動画で解説していますが、「Connecting the dots」は将来役に立つかを考えて今やることを決めるのではなく、将来のことなんか考えずにのめり込むことが大事で、その時に、一生懸命にその沼にはまり込んでいくぐらい、のめり込んでのめり込んでのめり込んで獲得したものは結果として後でもの凄く役に立つよって話なので、そんな未来のことなんて考えずに今に集中しなさい、というメッセージではないかということです。

「Connecting the dots」という言葉を知る前は、何か人生って振り返ると自然とポイントがあって、不思議とつながりを持っている、これが縁というやつなのかな、と感じていたので、「Connecting the dots」についても僕はもの凄く腹落ちしました。

やはり大事な点としては、将来役に立つか、これは自分の得になるのか、ということを考えながらやるのではなく、目の前のことに夢中になって取り組み、それが結果的に自分にとってとても大切なものになる、ということですね。

なお先に紹介した梅原選手の書籍でも、目の前のことに夢中になって取り組むことの重要性について触れられています。

つまりどういうこと?

梅原選手とスティーブ・ジョブズ氏の話を紹介しましたが、つまりは、先のことなんて分からないので今この瞬間に夢中になる、世の中に出る出ないなんて考えても仕方ないし、焦ることなくやるべきことをやっていれば自然とチャンスは巡ってくる、ということかなと思います。

そもそも何者かになる必要はあるのか

何者かになるタイミングは気にする必要はないという話をしましたが、そもそも何者かになる必要はあるのでしょうか。

そして何者かになるとは一体何なのでしょうか。

ザっと調べてみたところ、何者かについての一義的な定義はありませんでしたので、まずは「何者=有名な人、エライ人」という前提で考えてみます。

これまである程度長く生きているので、有名な人、後々有名になる人、エライ人と関わることは多少なりともありました。

結論から言えば、凄い人もいれば中身の伴わない人もいる、同じ人でも凄いところもあれば全然凄くないところもある、という何も面白くない感想です。

ただこれは別に僕だけが感じるものではなく、人は万能ではないこと、経歴や知名度だけが先行した中身が何もない人は枚挙にいとまがないこと、は誰しも納得のできるところだと思います。

有名やエライという意味での何者かになることと、ワクワクするような面白いことができる(知名度や立場を活かして”できる”ではなく能力的に”できる”の方)ことはイコールではないですね。

そして有名になれるかどうか、エラくなれるかどうかは自分でコントロールできないことの方が多く、完全にただの主観ですが、有名になりたい・有名になれるかどうか、エラくなりたい・エラくなれるかどうか、そんなことを考えても何も面白くないしワクワクもしないです。

従って個人的には「何者=有名な人、エライ人」という何者かは目指す必要はないと考えます。

なお仮に「何者=仕事などで凄い成果を出す人」という前提であれば、成果を出すために必要なことを考えてやるだけなので、あまり悩む余地もないのかなと思います。

一方で、「何者=興味のあること、面白いこと、好きなことにハマった結果として、できることが増え、人を惹きつけ、益々面白いことができるようになった人」という前提であれば、その何者にはどんな分野であれ興味が湧きますし、正直羨ましい気持ちにもなります。

例えば鮨研究家、文筆家、ブロガーの大谷悠也氏。

詳細な経歴はブログを見ていただければと思いますが、鮨好きが高じて、日本テレビ「新・日本男児と中居」に出演するに至り、様々な活躍をされています。

最近カンブリア宮殿に出演された熱海復活の仕掛け人であるmachimori代表の市来広一郎氏も、色々な人を巻き込んで、面白そうな仕事をされています。

先に紹介した梅原選手もまさにそうですね。

こういう人達を見ていると自然とワクワクした気持ちになり、このように自分も周りもワクワクできるようなことをされている人達は非常に羨ましく思います。

僕もこれまでやりたいことはとことんやってきたつもりですが、まだまだ納得のいくようなことは全然できていませんし、成果もあげられていません。

そろそろ強引にでもまとめると、何者かになる・ならないは後からついてくるもので、そんなことを考えるよりも、自分の興味があるもの、ワクワクする目の前のことに全力で取り組むのが良いのでは、と思います。

もちろんそこには生活のためのマネタイズの必要性や、人を巻き込んでいくことなど、好きなだけではできないことが様々あるのは分かりますが、好きなことに関する壁に対して様々な戦略を立て、色々と試行錯誤し、創意工夫していくことはとても楽しいし、意味のあることではないでしょうか。

まとめ

大金持ちになって僕が主人公のハーレムアニメを作りたいです。

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