どうも、とある社長です。
ブログの開設が思ったより大変で、まだまだ知らない機能が山ほどあります。記事の書き方も正直よく分かりません。
そんな中少しでも癒しが欲しくなり、最初の投稿はビジネスメインのブログにも関わらず、最近行った飯坂温泉への旅行記事にしました。
福島に住む祖母への子どもの顔見せが主な目的で、それ以外のことは何も決めていなかったため、飯坂温泉へは直前まで行く予定がなかったのですが、どうせなら温泉にも入ろうということになり、急遽選んだ行先でした。
恥ずかしながら有名な温泉街であるということすら知らなかったのですが、結果として大満足の温泉旅行となったので、紹介したいと思います。
この記事は以下のような方のお役に立てると思います。
- 温泉旅行に行きたいけど、どこにしようか悩んでいる方
- 東京から2時間程度で行ける温泉街を探している方
- 飯坂温泉での過ごし方を考えている方
- 子連れ目線で飯坂温泉や飯坂ホテルジュラクについて知りたい方
結論
結論からお伝えすると、今回の飯坂温泉旅行は大満足でした。上の子も初めてのホテル、温泉に大興奮して、また行きたいと大喜びでした。
昔を知る人から聞いた話やYouTube等を見る限りでは、団体旅行客が減少し、温泉街も大分寂れてしまったようですが、混雑もなく、東京から気軽に行くことのできる距離で非日常感を味わうことができ、また行きたいと思える場所でした。
今回の記事で紹介しますが、夜の飯坂温泉街の散歩は大変オススメです。
東京土産で迷ったら「neko chef(ネコシェフ)」で決まり
今回の旅行の主な目的は祖母への子どもの顔見せなので、まずは東京駅でお土産探しです。
子ども達がぐずってしまうので早めに決めなくてはいけませんが、素敵なお店が多すぎて目移りしてしまいます…
そんな中、パッと目に入ってきたお店がこちら。
ネコシェフというお店で、チーズと森の果実が奏でるお菓子のハーモニーというコンセプトのようです。
見た目もかわいいですが、個人的に気に入ったのがこちら。
そう、ここでしか買えない、です。
これはお土産を選ぶにあたって最も重視するポイントだったので、迷わずこのお店で買うことを決めました。
お土産はフィナンシェとカマンベール&レーズンのクッキーにしました。
東京土産の選択肢としてネコシェフはおススメです。
なお全国1店舗でネット販売なしを売りにする場合、ビジネス展開はどうなるのか気になりましたが、ネコシェフはシュクレイという会社が展開する色んなブランドのうちの一つでしたので、こういう戦略もできるのかと思いました。
東京から約2時間で行ける飯坂温泉
飯坂温泉は、秋保温泉(宮城県仙台市)、鳴子温泉(宮城県大崎市)と並んで「奥州三名湯」と呼ばれていますが、JR東京駅から約2時間で行くことが可能で非常にアクセスが良いです。
また9つの共同浴場があるので温泉好きにはたまりません。
歴史も古く、2世紀頃にヤマトタケルもお湯に浸かったと言われているようで、他には松尾芭蕉や正岡子規、与謝野晶子、ヘレンケラーなども訪れているとのことです。
飯坂温泉へは、まずは東京駅から1時間半ほど新幹線へ乗り、福島駅で下車します。
福島駅からは飯坂線という電車へ乗りますが、JR福島駅構内から直接飯坂線のホームに行けます。
駅の案内通りに1番ホームを奥へ進むと…
ありました。一つのホームから、飯坂線と阿武隈急行線が発着しているようです。
そして、そうこうするうちに電車が到着しました。いい電の愛称で親しまれているようです。
福島駅から20分ほど電車に揺られ終点の飯坂温泉駅に到着しました。
駅の窓から外を覗くと、ランドマークの十綱橋(とつなばし)が出迎えてくれました。下を流れる川は摺上川(すりかみがわ)で、多くの宿がこの摺上川沿いに建てられていて、客室から川のせせらぎを眺めることができます。
十綱橋は、わが国現存最古級の鋼製アーチ橋で、登録有形文化財に指定されているようです。
あいにくの曇り空ですが、東北の駅百選に選ばれた飯坂温泉駅も出迎えてくれました。
雨が降りそうだったので、摺上川沿いの道を足早に宿泊先の飯坂ホテルジュラクへ向かいました。
途中、「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」でテレビ放送された福住旅館がありましたが、運悪く休業中で、雨も降ってきたので写真も撮れませんでした。
飯坂ホテルジュラクです。
ホテル前の坂を上っていると、従業員の方が荷物を運ぶのを手伝いに来てくれました。非常に助かりました。
宿泊先の飯坂ホテルジュラクとその周辺はこんなところ
さて今回宿泊した飯坂ホテルジュラクは、2024年3月10日に100周年を迎える老舗のホテルジュラクグループの一員で、1967年(昭和42年)に「飯坂ホテル聚楽」として開業されたようです。
開業当時は、東北に初めて温泉リゾートホテルを誕生させ、”東北のドアを開く”と注目を浴びるとともに、業界初のTVコマーシャルにより聚楽ブランドのイメージを強く印象付け、名を広めた、とのことでした。
今回宿泊した部屋は和洋室の10畳+ツインで、摺上川に面したゆったりとした部屋で、とても広々としていました。
上の子も部屋に着くなり大興奮で部屋を探検し、YouTuberのように紹介してくれました。下の子もいつもより多めにハイハイしており嬉しそうでした。
まずは例のあの場所です。ここの心をくすぐる感じは一体何なんでしょうか。
和室と洋室はこんな感じです。
洋室と和室はこのようなかたちで繋がっているので、コミュニケーションがとりやすいです。
翌朝に撮影したものですが、広縁からは摺上川を見ることができます。気持ちの良い朝でした。
館内の全体像はこのようになっており、フロント・ロビーが8階で、客室のフロアが下に広がっている珍しい構造になっています。8階の全体像はこんな感じです。
ロビーの全体写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれますが、窓際の一部はこんな感じで、全体はもっと広々としていました。
コーヒーショップ「さらさ」、売店「花もも小路」
ゲームコーナー、カラオケルーム
売りにしているメイン大浴場の「花ももの湯」の写真は残念ながら撮れませんでしたが、この花ももの湯は2013年(平成25年)にオープンした新しい施設で、「泉質の違った3本の源泉を贅沢にかけ流す、大型日帰り温泉施設」とのことです。
温泉初体験の息子も特に露天風呂を非常に気に入ってくれて、家に帰ってからも飯坂温泉のYouTubeを見て喜んでました。渋いです。
また花ももの湯の他に、男女入替制で5種の湯船を楽しめる「Spa&Relaxationゆらり」もあり、お風呂目当てで行く方も満足されるのではないでしょうか。こちらの施設も2006年誕生と新しいです。
食事は夕食、朝食ともにバイキング形式で、このライブキッチン「花もも」が会場です。
この半個室丸々がこの日の我が家のスペースで、周りを気にせず夕食をいただくことができました。半個室タイプの他にはこのようなタイプの席があり、ゆったりと食事を楽しむことができるようになっています。
デザートも充実していて大満足です。アイスも食べ放題です。
どれも美味しそうだったので、バランスをあまり考えずに取りすぎてしまいました。当然お腹はパンパンです。
HPではあまり触れられていませんが、飯坂ホテルジュラクは子連れに優しいホテルでこのように随所に配慮がされています。
今回我が家は布団を2セット追加で借りましたが(1,100円/1セット)、簡易のベビーベッドも貸し出していただけるようで、小さいお子さん連れのご家庭も安心して過ごせるホテルです。
ただ、あまりアピールされていないので勿体なく感じ、お客様アンケートに、折角色々な配慮をされているので、是非HPなどでも情報発信された方が良いかと思います、と書いておきました。
2日目の朝食は和食中心で攻めました。飯坂温泉名物のラジウム玉子もいただきました。
朝食後はホテル周辺をお散歩。少し歩くと、廃業している旅館やホテルが目にとまります。
ジャングルに行きたいという息子からのリクエストがあり、まずは愛宕山公園にやってきました。
少し坂道をのぼると、坂道は途中で通行止めとなっており、そこからのぼるにはこの石階段しかない状況でした。写真では分かりにくいかもしれませんが、かなり急で足場も不安定です。
試しに初めの一部分だけのぼりました。眺めはこんな感じです。少しのぼっただけでもこの眺望なので、頂上までのぼればかなり見晴らしの良い景色が見られそうです。
思ったより暑かったので、散歩を早々に切り上げホテルへ帰ることにしました。かき氷が最高に美味しかったです。
午後は祖母のところへ行き、日中の行動は終了です。
知られざる飯坂温泉街の夜散歩の魅力
夜になり、飯坂温泉駅にあるファミリーマートへの買出しの指令が出たので、ホテルを出発。イルミネーションが綺麗です。川沿いの道は廃墟も多く、暗くて怖すぎたので何だか明るそうなこちらの道へ。
ここが飯坂ドンキか。
福島名物の一つ円盤餃子の「餃子の照井」。もの凄い美味しそう。そしてなんと手前は足湯だそうです。
歩いていると鯖湖湯(さばこゆ)がありました。雰囲気が最高です。次は絶対入りたい。
出川さんもロケで来られていました。
そして鯖湖湯の対面には来たかったoncafé(オンカフェ)。内装がオシャレで楽しみにしていましたが、日中の気温が高く散歩を切り上げてしまったため来られませんでした。ここも次は絶対に来たいです。乳幼児連れもOKとのことでありがたいです。
少し寄り道してしまいましたが、気を取り直して飯坂温泉駅へ向かっていると、もの凄く風情のある旅館がありました。
「ほりえや」という名前で、創業は1882年(明治15年)とのことです。ここの旅館も是非泊まってみたいです。
手前にあるのは鯖湖神社で、境内には「飯坂温泉発祥の地」の碑、俳人正岡子規らが飯坂を詠んだ句碑、が建てられています。
また身体の癒したい所に温泉をかけると良くなると伝えられている「泉仏お湯かけ薬師如来」も祀られています。
そして交差点を挟んだ対面にはこれまた雰囲気抜群の「なかむらや」が。こちらの建物はなんと国の有形文化財に登録されているようです。ここにも泊まりたい…。
なかむらや、ほりえや、鯖湖湯が立ち並ぶ凄い通りです。
ちなみに鯖湖湯のすぐそばには飯坂温泉の観光名所である旧堀切邸もあります。旧堀切邸には足湯もあります。
飯坂温泉駅方面の道はこんな感じです。
地名にもあるとおり、飯坂温泉には坂が多く、合計48個も坂があるそうです。
ようやく目的地へ到着です。この価格設定で20個入りじゃなくて10個入り買う人いるんだろうか…。
そういえばまだ触れてませんでしたが、各地の温泉地には温泉むすめというキャラクターがいて、飯坂温泉はこの飯坂真尋(いいざかまひろ)ちゃんです。地域の人たちにとても愛されているようで、至る所に飯坂真尋ちゃんが姿を現します。
勿論ジュラクにもいます。グッズも沢山ありました。
飯坂温泉の夜の雰囲気の良さについては予備知識がなく、本当にたまたま楽しむことができましたが、非日常感がありとても良かったので、飯坂温泉の夜散歩は非常にオススメです。
今回の散歩経路はこちら
飯坂温泉周辺で次回行きたいスポット
今回は事前準備が足らずに行けなかった、次回以降は絶対に行きたいスポットを纏めておきます。これからプランを立てる方にもご参考になるかと思います。
(おまけ)飯坂温泉復活のための勝手な10の施策案
今回飯坂温泉に初めて行ってみて、とても良いところだなと感じる一方で、魅力が十分に知れ渡っておらずに勿体ないなと思いました。
一応ビジネスブログなので、最後にビジネスっぽいことも書いておきたいと思い、完全に余計なお世話だと思いますが、飯坂温泉復活のための勝手な10の施策案を記しておきます。
なおこれらの施策案についてはパクっていただいて構いませんので、飯坂温泉の皆さんどうぞよろしくお願いいたします(何が)。
- ① 共同浴場一日フリーパス券と巡回バスの導入
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飯坂温泉の大きな魅力の一つとして、共同浴場の多さが挙げられます。共同浴場一日フリーパス券でそれぞれの温泉を楽しめると温泉ファンを呼び込む大きなアピール要素にできるのではと思いました。
なお共同浴場は9か所もあり、摺上川を挟んで点在しているので、歩いていくと時間もかかってしまいます。道に迷ってしまうこともあるので、共同浴場一日フリーパス券と併せて巡回バスも導入すれば大変助かりますし、更に目を引くアピールになるのではないでしょうか。 - ② 共同浴場周辺のカフェの充実
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案①とも関連しますが、巡回バスを待っている間にくつろげるカフェを作り、共同浴場と併せた9か所のカフェのようなかたちでアピールできるのでは、と思います。
初期投資や運営コストの観点からカフェの形態が難しいのであれば、あずまや+自販機の形態でも良いので、日差しや雨をしのげてバスをくつろぎながら待てるとGoodです。 - ③ レンタルシェアサイクルの充実
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都内ではすっかり定着しているレンタルシェアサイクルですが、飯坂温泉街にもあると非常に助かります(飯坂温泉駅でも貸し出していますが、時間や返却先に制限あり)。
特に子連れで車もないと移動も大変で、夏場は熱中症の心配もあり移動も制限されてしまうので、レンタルシェアサイクルがあると行動範囲も広がります。
坂も多いので電動自転車や、子どもを乗せられる自転車もあるとありがたいです。 - ④ 他の温泉街との連携強化
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日本の温泉街全体に元気を取り戻すという観点で、他の温泉街との連携を強化することも考えられます。
例えば奥州三名湯で組み、1年以内に飯坂温泉、秋保温泉、鳴子温泉の全てに宿泊した場合に、キャッシュバックや次回の宿泊割引や部屋のアップグレード権を付与するなどです。 - ⑤ シニア同窓会ツアー
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団体旅行などで飯坂温泉を楽しんだ世代向けに、同窓会ツアーを行うのも手かと思います。プランや運営の中身はノーアイデアです…。
- ⑥ ホテル・旅館間の入浴フリーパス券
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案①を一歩進めた案ですが、ホテル・旅館の様々な温泉に入れる一日フリーパス券があれば、温泉に入る楽しみが更に広がります。
時間帯で区切るなど宿泊客との棲み分けをどうするか、ホテル・旅館間の負担の不公平さ、オペレーションの手間が増える、等々の解決すべき問題はありますが、実現されたら是非利用したいと思います。 - ⑦ 釣りスポットの整備
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今回釣りができないかと事前に調べたところ、あまりできそうな場所もなかったので断念したのですが、温泉街の景色を眺めながら摺上川で釣りができると楽しいだろうなと妄想しています。
- ⑧ 廃墟マップの作製
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飯坂温泉には廃業している旅館やホテルが一定数あり、やはり目にすると、ここは昔どういうところで、いつ廃業してしまったんだろうかと思いを巡らせます。廃業したホテルの中にはドラマの撮影場所になったところもあるようです。
事前に簡単にですが飯坂温泉を調べたところ、廃墟という観点で多く言及されていたので、廃墟マップというかたちで一度整理するのもありかと思います。防犯を心配されている方や廃墟に興味がある方などに需要があるのではと考えます。 - ⑨ サイクリング関連のイベント
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案③とも関連しますが、飯坂温泉は風情ある街並みで、自然も坂も多いことから、そこを自転車でスイスイ走ることができればとても気持ちが良いのではと感じました。サイクリングコースの整備や、サイクリングに関するイベントを開催すれば盛り上がれるのではないでしょうか。イベントの様子をドローンやGoProで撮影し、YouTubeで流すことも考えられます(自分が見たいだけ)。
ちなみにサイクリストの間では飯坂温泉は有名みたいです。
なお加賀温泉郷では「温泉ライダー in 加賀温泉郷」といったイベントを2012年から行っているようです。 - ⑩ 情報発信の強化
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情報発信は強化すべきポイントと考えますが、グルメを楽しみたい人、温泉を楽しみたい人、散歩を楽しみたい人、子連れで楽しみたい人…etc、こういった様々なタイプの方向けに、切り口別でコースやプラン、スポットを発信することも一案です。
またSNSで情報発信してもらうために、温泉の写真を撮ることのできる時間帯を設定しても良いかと思いました。温泉は最高のコンテンツなのですが、その性質上写真撮影できないことが殆どなので、いっそのこと写真撮影のためだけの時間を短時間で良いので設定するのも面白いのではないでしょうか。
なお今回の記事を書く過程で改めて飯坂温泉のことを調べましたが、公式サイトがとにかく凄いです。僕のリサーチ不足が悪いのですが、欲しい情報は実は纏まっていた、ということが多くありました。他方で、あまり時間がない方には少し調べにくいサイト構造になっているので、この辺りをもう少し改善するとより一層魅力が伝わりやすいのかなと思います。
まとめ
ビジネスブログにも関わらず初めての記事を旅行記事にするという暴挙に出てしまいましたが、記事を書く過程で楽しみながら飯坂温泉のことをもっと深く知ることができ、旅行を最大限楽しむことができたので、あながち間違いではなかったのではないかと自分に言い聞かせています。
また旅行記事を書いてみて思ったのですが、テーマとしては記事を書きやすく、更に写真の掲載や地図の埋め込みなど、ブログ記事の書き方という観点でも学びの多いものになりました。
ブログを開設したものの最初の記事が中々書けないという方は、最初の記事を旅行関連にするのは結構オススメです。
色々書きましたが、つまりは飯坂温泉最高!ということです。今後とも本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。