後藤達也さんのnoteを全記事(316記事)読んだら本当に凄かった

どうも、とある社長です。

先日ようやく、ずっと気になっていた後藤達也さんのnote有料メンバーになりました。

どうせならと、ここ2日間で第1回記事から最新記事までの計316記事(8月13日時点。コアメンバー向けの途中までしか読めない記事を含む)を全部読んでみたところ、もの凄い効果を実感しました。

これはまだ読んでない人に絶対オススメしたいなと思いましたので、後藤達也さんのnoteの良いと思う点などを記事にしました。

この記事は以下の方にオススメです。

  • 後藤達也さんのnoteが気になってるもののまだ入会していない
  • 実は日経新聞の内容がよく分からない
  • 日経新聞の記事をじっくり読んでも頭に入ってこない
  • 金利が上がったり下がったりすることが注目される理由が分からない
  • 経済の勉強を始めたいけど何から始めれば良いか分からない
  • 投資を始めたいけど何から始めればいいか分からない

ひと月たった500円で過去の記事を何度でも読み放題なので、まずは加入し全部の記事を読んでみることを強くオススメします。

特にお盆期間で何か勉強しようと思っているものの、まだ何も手を付けられてない方などは騙されたと思って是非ご検討ください。

目次

そもそも後藤達也さんはどんな人?

後藤さんは以下のとおり元々日経新聞の記者をされていて、2022年3月に独立された経済ジャーナリストの方です。報道各社が精鋭記者を送り込む日銀記者クラブで現場責任者(キャップ)を務めていた、いわゆるエース記者です。

2022年からフリージャーナリストとして、SNSやテレビなどで経済情報を発信。Twitterのフォロワーは28万人、YouTubeの登録者数は11万人。2004年から18年間、日本経済新聞の記者として、金融市場、金融政策、財務省、企業財務などの取材を担当し、22年3月に退職。2016~17年にコロンビア大学ビジネススクール客員研究員。2019~21年にニューヨーク特派員。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)

朝日新聞DIGITAL

日経新聞在籍中の2020年5月にTwitterを始められ、最終的には37万人もフォロワーがいた凄い方です。独立後は新たにTwitterアカウントを開設され、なんと現時点で新アカウントのフォロワーは約60万人もいます(僕の10万倍!!これまでのペースでフォロワーを増やしても10万か月かかります笑)。

独立されてからはnoteやTwitter、YouTube、その他各種メディアで様々な活躍をされています。

退職理由や背景は日経テレ東大学というYouTubeチャンネルの「なんで会社辞めたんですか?」というコーナーでお話しされていた「“茹でガエル”にならないため」という内容が非常に共感できました。

残念ながらこのYouTubeチャンネルは既に閉鎖されていますが、以下のページで一部文字起こしされていましたので、興味のある方はご覧ください。30代から40代の方には刺さる内容かと思います。

mi-mollet(ミモレ):「なんで会社辞めたんですか?」の答えには人生論が詰まっている!元JAXAの野口さんなど3人の退職理由

また書籍化もされていますので、こちらもご興味あれば。

東京ニュース通信社:なんで会社辞めたんですか?

後藤達也さんのnoteは何が凄い?

ざっくりいうと

さて本題ですが、後藤さんのnoteは、日経新聞の日銀キャップを務めるレベルの記者が日々の経済ニュースをタイムリーに分かりやすく丁寧にかみ砕いて説明してくれるという、クリエイターエコノミー時代でなければ実現しない非常に貴重なものとなっています。

どういうことかというと、経済ニュースという性質的に分かりにくいものについて、それをタイムリーに分かりやすく解説してくれるということはもの凄い需要がある一方で、どうしても供給がないという状況でした。

供給がない理由としては、①そもそも経済ニュースを正確にわかりやすく解説できる人材はごく一部に限られる、②需要があってもマネタイズが難しい(要はカネにならないので誰もやらない)、という構造になっていたためです。

しかし②のマネタイズに関して、個の発信の時代と言われるように個人の情報発信が直接的にも間接的にも大きな価値を生みだせるようになり、これまで企業などからはカネにならないと思われていた領域でも、個人が工夫すればマネタイズが可能になりました。

実際に後藤さんのnoteもメンバーシップが2万人以上いて、通常メンバーの料金が月500円、そのうち約3,000人いるコアメンバーの料金が月980円なので、noteだけでも相当な安定収入を得ることが可能になっています。この他にもYouTubeやメディア出演など様々な活動をされているので、会社員時代よりもはるかに多くの収入を実現できています。

後藤さん本人も何度か触れていますが、生活に困らない状態になったのでお金を気にせず、無償での学校訪問など意義のある活動が可能になったと仰っていました。

また①については、単に知識があるとか本人だけ理解できているというだけではダメで、読者ニーズを的確に把握することができ、臨機応変に分かりやすく説明でき、そして何より経済というテーマで個人が情報発信していくという未開の分野に勇気を出して飛び込むことができる、ということが少なくとも必要です。ここまでくると、ほとんど該当する人はいないのではないでしょうか。

本当に良い時代になりましたが、Twitterのお陰で後藤さんも個人の発信に可能性を感じられ、独立を決断されました。情報発信のスタンスはご本人もnoteで触れているので、以下の記事をご覧ください(すべて無料記事です)。

後藤達也:6億回からの学び(2022年6月29日)
後藤達也:noteで大切にしていること(2022年12月24日)
後藤達也:【御礼】フリーになって1年たちました(2023年4月1日)

具体的には

後藤さんのnoteの凄いところは大きくは上記のとおりですが、ここからはもう少し個別具体的に紹介していきます。

ニュースと用語解説の間の空白を見事に埋める

経済ニュースはその性質上どうしても難しいものになりがちです。そしてニュースもポイントは纏まっていますが、読者が一から理解することを目的としておらず、ある程度経済を理解している人が何が起こったかを理解してもらうことを目的としています。このためニュースはどうしても理解に必要な要素の説明が欠けていて、何度読んでも理解できないということが起きてしまいます。

後藤さんのnoteの優れているところは、経済ニュースをベースに読者が一から理解できるように、図や表、背景などの様々な要素をふんだんに盛り込んで分かりやすく説明してくれています。事実から読み取れる解釈や、その解釈に至る考え方、見るべきポイントなども説明してくれるため、無味乾燥で平面なニュースを立体的に理解することができ、実際に魚が釣れる(=ニュースも理解できる)だけでなく魚の釣り方も上手くなる(=ニュースの読み方も分かる)と一挙両得になっています。

例えば経済の重要テーマである金利についても、金利とは何か?から始まり、なぜ現在そうなっているのか、これからどうなりそうか、金利が上下すると何にどのように影響を及ぼすか、日米の関連性、市場との対話の重要性などなど色々な要素に紐づけて説明してくれるので、使える知識が身につきます。

重要な経済イベントについては、事前、速報、事後と記事の配信が手厚く、ニュースに触れる際の臨場感が格段に高まります。

分かりやすさをとことん追求

また後藤さんは説明の上手さがずば抜けています。後藤さんの「経済ニュースを「わかりやすく、おもしろく」」というコンセプトで書こうと思っても、日々のテーマ選びや切り口、必要な情報の取捨選択や文章・図表作成などなど、これらのセンスがあってこそのものなので真似ができず、唯一無二のコンテンツと言って過言ではありません。

そんな後藤さんが分かりにくい経済ニュースを分かりやすくなるように最大限解きほぐしてくれるので、非常に分かりやすいです。過去の記事とリンクさせたり、一つの記事に同じ図が複数回出てくるなど、新聞記事ではできないような工夫が随所にちりばめられています。通しで読めばいわゆるアハ体験ができると思います。

現場を知る人ならではの超貴重な情報

そしてやはり、実際に現場で色々と取材してきた方ならではの情報や視点が盛り込まれるのは本当に貴重です。このときはこうだったとか、これはこうなっている、という情報があると臨場感が違います。たった一つの補足説明でそれまで分からなかったことが一気に分かることもよくあります。

読者との継続的な対話や新たな経験を通じたブラッシュアップ

ここまででも十分なのですが、更に後藤さんは、noteやTwitterのコメントの他、メンバーとのオフ会や掲示板でのやり取り、学校や企業での講演などを通じて常に読者のフィードバックを受けられるように工夫しており、またそういった新しい経験を通じて情報発信に磨きをかけています。もう死角なしです。

継続的に読むだけで経済センスが大幅に上がる

noteは定期的に記事が配信されますが、重要なテーマは繰り返し取り上げられます。繰り返しと言っても経済の難しいところでもあり面白いところでもあるのですが、同じテーマでも状況によっては意味合いや読み方などが変わってくるので、決して同じ内容ではありません。読めば読むほど理解が進み、実践を通じて応用力が身につきます。

コメント欄からも学べる

コメント欄にも、経済に関心があったり知識がありそうな人たちのコメントが寄せられるので、そういう視点があるのか、そういう疑問を持つのか、というような気付きが得られます。

情報発信についても学べる

この点は次の項目でも触れますが、後藤さんの情報発信は一つの理想的な形で、非常に学びが多いです。noteでも情報発信の考え方について記事にしてくださるので、情報発信とは?についても学べます。

以上です。整理してみると、改めて貴重でありがたいコンテンツだなと身にしみます。

百聞は一見に如かず。実際の記事を見てみよう

色々と説明しましたが、百聞は一見に如かず、ということで実際の記事を紹介します。全て無料記事なので是非読んでみてください。

後藤達也:金利と株価の関係は?(2022年4月12日)

新聞の記事などでよく見かける「金利上昇を受け、ナスダック株が大幅安」という内容のメカニズム、金利についての重要な知識や考え方が実際のデータを交えて非常に分かりやすく解説されています。

後藤達也:どうなる日銀会合(4/28)(2022年4月28日)

日銀の金融政策決定会合のプレビューです。重要なイベントにはこのようにプレビューやスピード解説、まとめなどが配信されるので、臨場感をもってニュースを見ることができますし、ニュースを見る力が養われます。

後藤達也:FOMCスピード解説 米株急上昇(2022年5月5日)

FOMCのスピード解説です。株式市場や国債、為替などの反応、会見のハイライト、会見のポイント、長い目で見た後藤さんのコメント、FRBと市場の対話の意味、など多面的な解説がされています。

後藤達也:よくわかる アメリカ 物価高騰①(2022年5月8日)

「なにが起こっているの?」「なぜ?」「これからどうなる?」という視点から、経済になじみのない方にもわかりやすいようにまとめられています。当たり前のように報道されている内容でも、このように解説されることで理解が深まり、日々のニュースの理解度が格段に向上します。

後藤達也:そもそも経済#1「円安とまらず」(2022年6月7日)

「実はわかっているようで、わかっていない」という言葉や仕組みを解説する、そもそも経済シリーズです。単なる辞書的な解説にとどまらず、タイムリーなデータを交えて解説させるので、非常に理解しやすいです。

後藤達也:CPIショック 米国株また大幅安(2022/6/11)(2022年6月11日)

経済の重要な動きについての解説です。様々な経済指標のグラフを交えた解説がされるため理解もしやすいですし、今後の経済イベントの位置づけや、見方なども分かります。

いかがでしょうか。これだけの内容が月額たったの500円で何度でも読み放題です。

情報発信の一つの理想形

最後に情報発信について。

個人的には後藤さんの情報発信は、今の時代における情報発信の一つの理想形だと考えています。

個人が色々と試行錯誤を重ねて工夫し、インターネットを通じて沢山の人へ大きな価値を提供する。そして情報発信をきっかけに様々な人とのつながりができ、また新たな付加価値が生まれるというサイクルです。

後藤さんが所属されていた日経新聞では、一定の品質を維持するために様々なルールや慣例、フォーマットがあり、どうしてもその限られた側面でしか個人の良さを活かすことも評価することもできなかったと思います。

しかしインターネットにより個人が身一つで自由に、得意な分野、好きな分野で自由な発想で活動することができるようになり、後藤さんの情報発信はまさに一つのモデルケースかと思います。

経済というお堅い分野であれば、これまではテレビやラジオに呼ばれるなどどうしても受け身にならざるをえなかったようなものが、自発的に発信して活動することも可能になり、まさにTwitterやnoteの力を感じます。

特にどういう人にオススメ?

日経新聞の内容を理解するのに苦労されている方にはもの凄い効果があると思います。

僕は日経新聞を大体15年くらい読んでいて、正直いまだによく分からない記事が結構ありますし、真面目に読もうとするとかなり時間がかかります。しかし後藤さんのnoteを読み、これまで日経を読み切れていなかった理由になっていた、十分に理解していなかった空白の部分が次々と埋まっていくような気になりました。

もちろん、日経新聞を購読されていない方でも、とっつきにくい経済ニュースについての入門編として非常にオススメです。

オススメの読み方

後藤さんのnoteの読み方

基本的には、記事の分量やテーマなど後藤さんが調整されているので、配信されたものをそのまま読むだけでも十分なのですが、より効果の得られる読み方を紹介します。

まずは全記事読んでみてください。

ただし8月13日時点で316記事もあるので、一週目はタイトルと本文中の太字箇所周辺、図などを眺めながら、どんなテーマがあって、どんな分量でどういう説明がされているかのイメージ感を持つだけで十分かと思います。重要なテーマは繰り返し出てくるので、それだけでも経済ニュースを読み解くセンスが養われると思います。

そして二週目からは太字以外の箇所も含めて読んでください。余裕があれば、タイトルを見てどういう内容かを自分なりに推測してから読むと更に効果が高くなります。知らない用語などもストックしていき、別途調べることも忘れないようにしましょう。

なお後藤さんではなくnoteに一点要望があり、サイトマップのように記事のタイトル一覧が分かるようにしてもらえるとありがたいのですが…。

(おまけ)日経新聞の読み方

おまけですが、僕のオススメの日経新聞の読み方も紹介します。

まずは電子版を契約、もしくは紙面から切り替えます。

当たり前のことのように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日経新聞が公表しているように、日経新聞の契約者数(表現丸めてます)が247万3795人に対し、電子版の有料会員数はたったの82万3868人です(2023年1月1日時点)。

電子版の方が安くかさばらずどこでも読めインクで手が汚れることもなく、そして何より記事を最大5,000件まで保存できる、という良いこと尽くめです。

そして先ほど触れたように、日経新聞は結構難しい記事が多く、真面目に読もうとすると忙しい毎日では中々時間を取れない方もいらっしゃると思います。

そこでオススメの読み方としては、ざっと全体に目を通し、自分にとってあまり重要でない記事は適当に飛ばし、サクッと読める記事は読んでしまい、重要だけども時間がかかりそうだったり難しい記事はいったん保存しておき、時間のある時に集中して読む、というメリハリをつけると無理なく継続して読みやすくなると思いますので、是非お試しください。

まとめ

冒頭にも触れましたが、もの凄い価値のある後藤さんのnoteがひと月たった500円で過去の記事も含めて何度でも読み放題なので、お盆期間などまとまった時間が取れるときに集中的に読むと今後の経済ニュースの受け取り方や理解度も大きく変わってくるのではないかと思います。

もちろん、日々こまめに読んでいくだけでもかなりの効果があると思います。

本当にオススメなので、是非一度ご検討ください。

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